【乙女ゲーム】遥かなる時空の中で3 プレイ感想
非常に有名なシリーズで、私の好きなネオロマンスさんのゲームだったので買ってみました。8000円くらいした。高い。「遥か」シリーズは複数あるようで、1からやろうかなとも思ったんですが、調べたところ3がとても人気みたいで、かつキャラなどは毎回違うようでしたので問題ないかと思い3にしました。FFみたいなもんかな。「遥か」の世界観などは全く分かっておらず、ちらっと調べた結果「現代の女の子が時空を超えて戦国時代とかにとんでいき、そこで戦ったりしつつ出会った人たちと交流しながら恋愛する」と解釈。3は「運命上書きシステム」が画期的だと言われているみたいですが、3以外にはないシステムなのかな?
とりあえずスタート
よしやってみよ~!とVitaを起動。主人公は高校生で、幼馴染が2人おり、その2人も一緒にタイムスリップしちゃいました。ん。あの白龍とかいう男の子(?)は何なの。
戦闘することは知ってたですが、なんだこの戦闘は。五行を考えながら戦うのか。楽しいな!ということで最初は無駄に戦いまくりました。設定した誕生日で主人公の属性が決まるようで、私は水属性になりました。ただ、主人公の属性は仲間との協力技に関係ないみたい。序盤でずっと木属性さんがいなかったので、調整して木属性にすればよかったな~と思いました。戦闘グラは微妙に荒く、そこが古参ファンの不満ポイントだったようですが、私はそこまで気になりませんでした。まあVitaならもっと頑張れって気持ちは分かる。敵が弱くて、ボスでも苦戦せず倒せるところが優しい仕様だなと思いました。慣れてくると雑魚戦が面倒になるので、遁甲を使うんですがふつうにエンカウントするのでそこにはイラっとしました。
初回は必ずBADエンドになる、というシナリオいいですね!展開が分かっているので、仲間を救うために緊張感をもって行動するのがいいです。
しかしながら、一人目(譲)攻略後に攻略サイトを見て、章をめちゃくちゃ移動しながら選択肢を選び直して運命を変えていくってことを知り、「あ、そういう風に攻略するのか‥これは全員を自力でやるの無理だ」となったので、以降は攻略サイトを見ながらオススメ順でやってくことにしました。これ自力でやれた人いるの?いるんだろうけど、私にその気力はないわ笑
主人公ビッチ疑惑
私がアホなだけかもしれないけど、周回プレイしていると、主人公が運命をどこまで知ってるのかがわからなくなってきます。5人くらい攻略した後、なんかもやもやしだしたんですが、これって、エンディングのセーブデータから章を選びなおして別の人に分岐するじゃないですか。ってことは、主人公ってこれまでの記憶を引き継いでるわけですよね。能力も引き継いでいるので、どんどん強くなっていってるし。そう考えると、恋愛エンドを迎えたキャラがどんどん増えてくるってことじゃないですか。それってどうなんですかね?笑 好きとか離れたくないとか、そんなことを言ったのに次の時空では別の人とくっつくために画策しているので、なんか主人公がとんでもないビッチに思えてきました…。そう思うと違和感がすごいんですが、これだけ人気の作品ってことは他の人は気にならないのかな。それとも効率を重視してプレイしている私が悪いのか?
■キャラ別感想 ※攻略した順。画像は公式HPより
・有川譲(ありかわ ゆずる)声 - 中原茂
後輩メガネ。主人公と一緒に現代からタイムスリップします。それにしては君、順応力高すぎない?歴史上の有名人物に対して、終始冷静です。サインくらいもらえや。主人公に最初からかなり好意的なので、攻略しやすそうだと思い最初に狙うことにしました。が、途中で主人公への独占欲が爆発するところでちょっと引いてしまいました。こわい。付き合ったらメンヘラDV男になりそう(失礼)。あと、最初は気にならなかったんですが、だんだん「この人だけなんか声優下手くない…?」という気がしてきて、気になって仕方なかった。絶妙に滑舌が悪い。そして攻略1人目だったので、攻略対象が死んでしまうことにびっくりした。共通シナリオじゃなく、個別√に入ってからも運命を上書きできるんですね。というかそれが今作のミソだったんですね。無事ふたりで現代にかえってこられて良かった。
・ヒノエ 声 - 高橋直純
続いてヒノエ。彼は15歳くらいに見えるんですが、本当はいくつだったのかしら。見た目は少年って感じで短パン(?)だし、女たらしキャラに違和感がありました笑 グイグイくるタイプあんまり好きじゃないんですが、少年っぽすぎて本気にできない、申し訳ない気持ちになるキャラでしたね…。見た目少年なのに熊野の重鎮でキレ者ってのがあんまりしっくりこなくて、ストーリーもあまり印象に残らず。ごめんね。
彼は飄々としたキャラで、コルダ3の大地を彷彿とさせる人でした(つまり好みじゃない)。でもなんか頼りなくて憎めない。陰陽師ですが得物が銃というミスマッチ感。朔とは兄妹ですが、その設定を忘れるくらい似てない。頼朝の命に逆らえず、葛藤するのがかわいそうでした。まぁ立場ってものがあるから仕方ないけど、嫌いな人もいるだろうな。人気投票とかあったら中の下にランクインしそう。しらんけど。あと戦場なのになぜかヘソ出しルックで、「内臓抉られっぞ!」と毎回気になってしまいました。
最初の印象が一番良かったので、楽しみにしてプレイしたけどあまり意外性がなかった…。裏がありそうで、案の定あった感じ。中の人が好きです。曲者っぽいキャラ好き。序盤は地裂震ばかり使っていたので、掛け声の張りあげ方いいなぁと思いながら楽しく戦闘できました。ストーリーにもう1スパイスほしかったな。
・梶原朔(かじわら さく)声 - 桑島法子
黒龍の神子である女の子。すんごくいい子。なんで主人公のことをそこまで信頼しているのか逆に謎でしたが…。戦闘中、かばってもらうたびにキュンとしました。そしてここまでプレイしてきて、一番面白いストーリーでした。めっちゃ泣いた笑 いやー、黒龍と夫婦だったことがわかってからずっと泣いてた笑 だって急に最愛の人がいなくなっちゃうとか辛すぎない?しかも黒龍って、白龍と激似(色違い)じゃん。そんな白龍と一緒にいることすら絶対辛いよなぁーとか思ってしまい、本気で幸せになってほしいと思った。他の人の√でちょいちょい黒龍の話が出たけど、朔ちゃんどんな気持ちだったんだぁー!と考えるだけで辛かったです。そして、エピローグでなんと主人公は現代に帰っていたので愕然としてしまった。朔ちゃん置いて帰っちゃったのかよお前!一緒にいてやれよ!生まれ変わった黒龍と一緒にいることができたので、幸せ…なのか?
・リズヴァーン (Ridvan) 声 - 石田彰
時をかける先生。初回プレイでは死んでしまって、主人公が運命を上書きするにいたった要因。なんかいいストーリーだったような気がするけど、(プレイしたのが3か月くらい前なので)ちょっと覚えてない。ごめん。
・有川将臣(ありかわ まさおみ)声 - 三木眞一郎
譲の兄で、主人公の幼馴染。譲と中身も外見も似てなさすぎわろた。最初に出てくるし、なんとなくメインヒーローポジの人なのかなあと思ってました。敵である平氏の還内府として、主人公がいる源氏勢と対立することになるんですが、ここまでプレイしてるとお互いが「還内府」「源氏の神子」であることになぜ気づかないのか分からなくなってきました笑 何度も運命を上書きしているので、主人公は知ってないと変だし、将臣も「源氏サイドにいる神子があいつのはずがない」とか言ってるのも意味不明。神子ってそんな何人もおらんやろ。「源氏の女武者」とかならわかるけど。あと、将臣がちょいちょいカタカナ語(英語)を使うことも気になりました。もーちょいこの時代の人に気を遣えや。
平氏の人。だめだ、どうしても「あつまれどうぶつの森さん」と呼んでしまう。もともと敵側の人なので色々と葛藤があり、かわいそうな人でした。嫌いじゃないけどあんまり印象に残ってない。彼にはバッドエンドがあり、終盤で彼と戦うことにするとバッドになります。なんとなく戦ってみた。
・白龍(はくりゅう)声 - 成長前:大谷育江 / 成長後:置鮎龍太郎
最初は子どもの姿で、人間なのかと思ってたら龍神でした。それにしては周りの人、普通に接しすぎじゃない?神様なんでしょ?遥かシリーズでは一般的なのかな?その辺の世界観にまだ慣れなくて戸惑いました。無邪気に慕ってくるのがめちゃくちゃかわいいなあと思っていたら、四章で急に成人化してしまいました。思わず「戻して!」って叫びました。大人になっても中身は変わらず、「大好きだよ、神子」と言ってくれるたびにドキッとしました笑 終章ではなんと人間になるんですが、「人間になっちゃったら全くの役立たずなのでは」とか考えてしまった。すみません。主人公が大人と子ども、どちらの白龍がいいか選ぶことでエンディングのスチルが違うという細かさ。大人姿を見慣れると、子ども姿めっちゃかわいい~!ってなる笑
九郎さんはねー、実直で頼朝に従順なので、まわりや主人公とちょっとぶつかることもあってめんどくさいw 下天の華でいう蘭丸みたいな感じ。でも、許嫁イベントではぐっときた。最終的に現代に来ちゃうんだけど、これってどうなの?食い扶持とか。それ気にしたら負けなの?ルートによっては死んじゃうので、不憫なキャラでもありますね。
・銀(しろがね)声 - 浜田賢二
私がしばらくゲーム積んでたのが悪いんですが、この人のことが全然分からなかったw 知盛が記憶を失った姿だとばかり思っていたら、まさかの別人でした。となると、お前誰や。結局、重衡でしたって言われたんですが、重衡って誰wwwてなった。まじで誰だよ。昔、どっかの街を焼き払ったとかなんとか言ってましたが、それって主人公一行となんか関係あったんだっけ?初回で屋敷が焼け落ちた覚えがあるけどそれのことだっけ?ダメだ、わからんw 終盤、銀ひとりで戦う場面がありますが、一回目の戦闘では2度も死んでしまいました。でもなぜかリレイズかかってて無限に復活してワロタw そして2回目の戦闘ではリレイズかかってなくて「まぁ、また生き返るやろ」と思ってたらゲームオーバーになったwww
この人のルート、八葉のルートと比べて意味不明でした。いや、たぶん私が理解できてないだけだと思うけど…銀はなんで主人公のことそんな好きなんだっけ??愛してるって言われますが、記憶無くす前って一回しか会ってないよね?
喋るのが遅い人。ヘイストをかけたい。でもこの人かっこよくて、何気に1番好きかもしれない。でもこの人のルート難しくない?攻略サイトみたけど攻略出来なかった…束縛付与ってスキルが身につかない…。主人公が運命を上書きしまくってるせいで、こっち(プレイヤー)も、互いをどこまでどう認識しているのかわからなくなってきます。うーむ。※追記:その後無事攻略しました。
運命上書きシステムの難点
最初から個別ルートにしてもらった方が、プレイヤーが混乱しなくてよかったのではないかしら?いや、運命を変える!ってシナリオはすごく良かったんですよ。でもプレイの時間を置くと忘れちゃうし、難易度が跳ね上がってる気がする。あと、主人公が攻略キャラを好きになる理由が全体的によくわからんかった…。これはリアルで私が惚れにくい性格だからかもしれないけど。知盛とかどこに惚れる要素あった?私は好きだけどさ。死ぬ運命の人を助けなきゃ!っていう意識とか、神子としての使命感があるからこそ、キャラを恋愛対象としてみれなかった…真面目か。
神子だからみんな好いてくれる
いやこの主人公、選択肢によってはめっちゃ勇ましいし、守られるだけじゃないところがすごく好きなんですよ。でも、譲、九郎以外の人が必要以上に好意的すぎる気がして、それはやっぱり神子だからって部分が大きいんじゃないかと。朔ちゃんとか、銀はとくに何でそんな好きなの?って感じがしました。恋愛要素薄めなのがネオロマさんの特徴であり私が好きポイントなんだけど、コルダはもうちょいお互い意識する過程が描写されてたのになぁ…。べつにキスとかいちゃついたりとはしなくていいんですが、心理描写は丁寧な方がいいなぁ…。神子と八葉という、仲間として大切というのはわかりますが、恋愛となるとなんでそんな好きなん?ってなっちゃったのよ。お互いね。
■総評
60/100点
辛口でごめんね。レビューの高評価とネオロマさんということで、期待しすぎちゃったかなぁ…キャラは好きだし戦闘楽しかったけど、ストーリー進行が難しいし恋愛過程がわかりにくかった。コルダはゲーム内の「攻略のヒント」でいけたけど、コレはちょっと無理そうだな。あとやっぱり、歴史モノ好きじゃないかも。頼朝と政子様、扱いひどくない?笑 実際のところはしらんけど。中途半端にフィクション混ぜるのが好きじゃないかな。
つぎは思いっきりフィクションのやつをやります。