乙女ゲームプレイ日記

※ネタバレ注意※ 乙女ゲームのプレイ日記です。つれづれに感想を書き連ねていきます。

【乙女ゲーム】死神稼業 ~怪談ロマンス~ 初見プレイ感想 

こちらもBOOK OFFにて980円で購入。買って気づいたんですけどCERO-Dだったんですね。乙女ゲーでDをやるの初めてです。シリーズものっぽいですが、こちらだけやっても問題なさそうだったので買ってみました。

 

■シナリオ

主人公は死神業をやっている妖怪の女子高生。人間の魂を取る(殺す)のが日常です。登場人物はおおむね同業者で、1人だけ人間がいます。パケには『この人間、殺しても死ななかった…なぜ?』みたいな謎解き風の説明が書かれています。

最初のほうは「妖怪とは」「死神とは」といった設定についての説明が多く、少しだれました。「人間はこうだけど、妖怪にとってはこれがふつうなのよね」みたいなモノローグがよく入る印象です。非現実を受け入れている時点で想像できるから、その説明はいらないかな。主人公は同業の死神や殺しても死ななかった人間と関わりながら恋をしていきます。ちなみに攻略対象はメイン5人+サブ2人となっています。メインは14章+終章、サブは4章(だったかな?)+終章という構成でだいたい12~14章のうちにカップルになるイメージです。

現時点では藤代、焔、千歳、東海林をクリア済み。千歳と東海林はサブなのでシナリオが浅いのはいいのですがメインの藤代、焔も正直浅めでした。どちらもエンディング壱を見てます。おそらくこれが俗にいうTRUEか、GOODエンドなんじゃないかと思うのですが…。

 たとえば藤代の場合は、幼少から病気で苦しんでおり、主人公に「殺してほしい(楽にしてほしい)」と頻繁に言ってきます。私の予想では、死神である主人公が、藤代の死期が見えてしまい死神であるにもかかわらず寿命を延ばそうとする…みたいな展開を期待したのですが(まあそれも陳腐ですが)、普通に「ちょっと病弱だけどすぐ死にはしない」感じで終わりました。まあ病気とは無関係に一回死にかけて主人公も殺してあげるのですが、なぜか死ななかった‥という展開でした。主人公の真相とやらが明らかになれば納得できるシーンなんだと思います。でも個別ルートなんだからその設定が全面に生きた展開にする必要ある?と思いました。

焔に関しても同じ。必要以上に残虐に人間を殺すので、「なぜそこまで人間を憎むのか?大事な人を人間に殺されでもしたのか?」と思ったらその通りでした。普通すぎる。主人公は「重い話ね…」と言ってましたが、もっと重い話を期待していたのでがっかりでした。

 あと2人攻略して思ったんですが、最後らへんに恋人になってからいちゃつくシーン、だいたい同じでなんかわろた。私どうやらこういうのダメみたいです。

 

■キャラ

性格や見た目はまあバラエティに富んでいると思います。しかし、一番メインであろう攻略対象のCVが絶望的に合っていません。見た目は優男風のイケメンなのですが、声が中井和哉さんです。個人的には、中井さんの声ってざらざらしていて、男っぽい無骨なタイプにしっくりくるのですが、このキャラのデザインが全然そんな感じじゃないので聞くたびに違和感を覚えます。もっと鼻に抜けるような、緑川さんみたいな感じが良かったな…。※(注)中井さんボイス自体はとても好きです!

それ以外のキャラの声はいいと思います。個人的には藤代くんと、あとは千歳が好きですね。

 

主人公は容姿端麗なようで、周り(モブ含む)からチヤホヤされています。でも本人は自分の美貌をわかってないです。いやそれは無理があるわ。べつにうぬぼれない程度に自覚していてもよかったと思いますが…。性格はさっぱりしていて嫌いじゃないです。キャラに突っ込みをいれることも多いのですが、私の心の声とシンクロすることも多かったので、気が合うと思います。何度も笑わせてもらいました。

 

■システム

テキストのフォントを変えられる、主人公の顔表示ON・OFFができるのはとても良かったです。藤代の攻略時はデフォルトでやっており、特に最後らへんのラブシーンで主人公の顔が出ていたのでなんか微妙な気持ちになりました(笑

スキップの仕方などがそれまでやってきたゲームと全然違ったので、最初はかなり戸惑いました。ゲーム会社によって違うんですね。

 既読スキップのほかに「選択肢までスキップ」という機能もあり、エンディング回収時には便利だなと思いました。ただこれがあることにより、作業感が否めなくなります。ノベルゲーでシナリオ重視なのにシナリオスキップすんの?みたいな感じで、やる気がいっきに失せていきました。便利なんですけどね。

 

■絵

立ち絵は非常にきれいで素敵です。男性陣の私服が若干変だったりしますが、そこはまあ妖怪だから(?)とあまり気にしないようにしてます。致命的だなと思うのはスチルと背景です。スチルはレイヤーを変えて移動させただけ…?みたいな雑さが散見されます。これならスチルいらないなと思いました。背景に関しては、今までやってきたどんなゲームよりひどかったです。パース狂いすぎ。ベッド大きすぎ。部屋広すぎ。藤代の部屋、商店街の服屋さんがとくにひどかったですね(笑

 

■音楽

まったく印象に残ってません。

---

これをプレイしてて、自分の乙女ゲー嗜好がよくわかった気がします。

 

①主人公が「かわいい・美人ともてはやされる」のが嫌い

→かわいいこと自体は別にいいんです。でもかわいいことで最初から若干好意を持たれているのが嫌なんです。最初はみんな主人公に対して無関心、異性として見られてない、もしくはゴミみたいに扱われたほうが、「こいつを振り向かせてやる」と燃えます。優しくするのはいいけど「こいつ実は私のこと好きだな」と序盤に感じるキャラは1人いれば十分です。容姿についてはあまり言及してほしくないですね。ときメモGS3なんかは、女友達がかわいいかわいい言ってきますが男性キャラはそんなことないので良かったです。乙女的恋革命ラブレボは逆に最初100キロなのでそのくらい振り切ってくれたほうが面白いです。

 

②糖度は低めが良い。CEROはBかCがあっている

→今回初めてDをやってみたのですが、エロいシーンをどういう気持ちで見たらいいのかわからなくなりました笑 見てるほうが恥ずかしくなるので、キス1回してめでたしめでたし!くらいがいいです。恋人になってからの描写が生々しすぎてダメでした。

 

③やっぱりパラ上げ系があってる

→選択肢を選ぶ以外に、なにかしら作業があったほうが達成感があるし、自分がやった感(個性)が出るので好きです。そういう意味でアムネシアは逸脱してますが、あれは選択肢がとても多かったのと、完全無個性だったのがハマったようです。ときメモGSやコルダが鉄板ですね。

 ---

現在、雨水の10章くらいまで進めています。(ちなみに藤代ルートで、藤代が雨水のことを「びしょびしょさん」と呼んだことには爆笑しました)

でもやっぱり、続きをやりたいという気持ちにあまりなれないんですよね…蓮司ルートをやると真相がわかるのかな?と思いますが、声に抵抗があってなかなかやる気が起こりません‥

もうほかに何もするものがない!ってなったときにやろうと思います。クインロゼさんとは合わないみたい…

 

※追記:やっぱりもうやらないだろう、と思って売りました

死神稼業 ?怪談ロマンス?

死神稼業 ?怪談ロマンス?

  • 発売日: 2013/03/28
  • メディア: Video Game